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高熱と目の充血が続く

高い熱が何日も続いて、目が赤く充血したり、目やにがたくさん出たりしている。喉も痛そうにしている。夏場にこのような症状が見られたら、プール熱(咽頭結膜熱)かもしれません。
プール熱は、その名の通り、夏を中心に流行するウイルス感染症です。発熱が長引くことも多いので、気になる症状がある時は、神戸市灘区・六甲道駅のなかさここども成長クリニックへお越しください。
プール熱とは?
プール熱は、アデノウイルスによって引き起こされる感染症で、正式には「咽頭結膜熱」と呼ばれます。発熱、咽頭炎(喉の炎症)、結膜炎(目の充血)の3つの症状が特徴です。これらの症状が同時に現れる場合もあれば、一部の症状だけが現れる場合もあります。
プールの水を介して感染が広がることがあるため「プール熱」という名前が付いていますが、プール以外でも飛沫や接触によって感染します。むしろ、プール以外での感染の方が多いとも言われています。
夏に流行、高熱が続くことも
6月から8月にかけて流行のピークを迎えて、幼児から小学生に多く見られます。高熱が4~5日程度続くことが多いですが、ほとんどの場合は1週間程度で自然に回復します。アデノウイルスには多くの型があり、一度かかっても別の型に感染することがあります。
こんな症状はありませんか?
- 39℃以上の高熱が続いている
- 喉が赤く腫れて痛そうにしている
- 目が赤く充血している
- 目やにが多く出ている
- 目がまぶしい、涙が出ている
- 目がゴロゴロする
- 首のリンパ節が腫れている
- 頭痛がある
- 食欲が落ちている
- だるそうにしている
目の症状は片方から始まり、数日後にもう片方に広がることもあります。3つの症状(発熱・喉の痛み・目の充血)がすべて現れないこともあります。
プール熱の原因
プール熱の原因は、アデノウイルスです。アデノウイルスには50種類以上の型がありますが、プール熱を引き起こすのは主に3型、4型、7型などです。感染経路は主に以下の通りです。
- 飛沫感染:咳やくしゃみ、会話などで飛び散った飛沫を吸い込む
- 接触感染:ウイルスが付いた手で口や鼻を触る
- プールの水を介した感染:塩素消毒が不十分なプールの水を介して感染する
感染対策のポイント
アデノウイルスは感染力が非常に強いのが特徴です。環境表面(人が日常的に触れる物の表面)で長く生き残るため、家族内や兄弟間でうつることも多いです。そのため、タオル、洗面器、食器などの共用は避けましょう。目やにの中にも大量のウイルスが含まれているため、目を触った手で他のものを触らないように注意が必要です。
プール熱の検査
プール熱が疑われる場合は、喉の粘膜を綿棒で採取し、アデノウイルスの迅速検査を行います。結果は15~20分程度でわかります。アデノウイルスは目の結膜からも検出できるため、目やにや涙を採取して検査することもあります。
目の症状が強い場合は、眼科での診察が必要になることもあります。結膜炎がひどい場合は、角膜(黒目の部分)に炎症が及ぶこともあるため、目の痛みがひどい時は眼科を受診してください。
プール熱の治療
アデノウイルスに対する特効薬は、現時点ではありません。症状を和らげながら、自然に回復するのを待つ対症療法が中心となります。
解熱剤
高熱が続いてつらい時は、カロナールなどの解熱剤を使用します。
水分補給
発熱で体の水分が失われやすいため、経口補水液や電解質を含む飲み物で、こまめな水分補給を心がけてください。喉の痛みがある場合は、ゼリーなども飲みやすいでしょう。
目の症状への対応
目やにが多い時は、清潔なガーゼやティッシュで目頭から目尻に向かって優しく拭き取ってください。こすらないように注意しましょう。また、目の症状が強い場合は、点眼薬を処方することがあります。
小さなお子さんへの点眼の際は、無理に目を開けさせず、仰向けに寝かせて、目を閉じた状態で、鼻筋~目頭付近に1滴垂らすような方法でも構いません。まばたきをすると、自然に目の中に入ります。容器の先端が目やまぶたに触れないように注意して、点眼後は「よく頑張ったね」と声をかけてあげましょう。
安静
熱が高い間は無理をさせず、ゆっくり休ませてあげてください。
感染予防のポイント
- タオルや洗面器を家族と共用しない
- こまめに手を洗う
- 目を触った手で他のものを触らない
- ドアノブやおもちゃなど、よく触る場所を消毒する
登園・登校の目安
プール熱は、学校保健安全法で出席停止期間が定められています。主な症状(発熱、喉の痛み、目の充血)がなくなってから2日間経過するまでは、登園・登校ができません。医師の診断を受けてから登園・登校するようにしてください。
また、症状が治まった後もウイルスは便の中に数週間排出されます。回復後もしばらくは、感染予防のポイントを徹底してください。