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- 個性による(病気ではない)低身長症について
低身長のほとんどは「個性」

お子さんの身長がまわりの子より低いと、「何か病気があるのではないか」と心配になるかもしれません。しかし、低身長のお子さんのほとんどは、検査をしても異常が見つからないケースです。
神戸市灘区・六甲道駅のなかさここども成長クリニックでは、お子さんの成長を専門的に診療しています。まずは個性なのか、病気なのかを正しく判断することが大切です。
異常ではない低身長
低身長で受診されるお子さんの多くは、検査をしても異常が見つかりません。成長ホルモンの分泌も正常で、他の病気も見つからない。つまり、小柄であることは病気ではなく、その子の「個性」ということになります。
診断の重要性
個性による低身長の場合、医学的な治療の対象にはなりません。お子さんは自分のペースで成長していきますので、医学的な介入は必要ないのです。
ただ、「本当に様子を見ているだけで大丈夫なのか」「何か見落としているのではないか」という不安を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか?専門家が成長曲線を確認して必要な検査を行ったうえで、「病気ではないこと」を正しくお伝えできれば、親御さんも落ち着いてお子さんの成長を見守れるようになります。
個性による低身長の種類
個性による低身長には、いくつかのタイプがあります。
家族性低身長
ご両親のどちらか、または両方の身長が低い場合、お子さんも小柄になる傾向があります。身長には遺伝的な要因が大きく関係しており、家族全体の体格が小柄であれば、お子さんも同様に小柄になることが多いです。
ご両親の身長から予測身長を計算する方法もありますが、あくまで目安です。身長の伸びには様々な要因が関係しているため、計算どおりにならないことも珍しくありません。
- 男子予測身長=(父親の身長+母親の身長+13)/2
- 女子予測身長=(父親の身長+母親の身長−13)/2
体質性低身長
特に病気がなく、遺伝的な要因も明らかでないものの、体質的に小柄なケースです。成長のペースがゆっくりで、同年齢のお子さんと比べると小さく見えますが、成長曲線に沿って順調に伸びていれば、健康面での心配はありません。
思春期遅発(晩熟)
思春期が来るのが遅いタイプのお子さんです。思春期には身長が大きく伸びるため、思春期が遅いお子さんは、一時的にまわりの子より小さく見えることがあります。
しかし、思春期が遅く来る分、骨の成熟も遅いため、成長できる期間が長くなります。最終的には平均的な身長に追いつくケースも多くあります。なお、ご両親のどちらかが晩熟だった場合、お子さんも同じ傾向を持つことがあります。
この場合も特別な治療は必要ありませんので、ゆっくりと成長を見守ってあげてください。
成長をサポートする生活習慣
個性による低身長の場合、医学的な治療は行いませんが、生活習慣を整えることで成長をサポートすることはできます。ただし、「これをすれば必ず背が伸びる」というものではありません。あくまで、お子さんの持っている成長の力を十分に発揮できるようサポートする、という考え方です。
睡眠
成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。特に眠りについた直後の深い眠りの時に分泌が盛んになるため、質の良い睡眠をとることが大切です。朝は決まった時間に起きて日光を浴び、日中はしっかり体を動かし、夜は早めに寝る。こうした規則正しい生活リズムが、質の良い睡眠につながります。寝る前のスマートフォンやタブレットの使用は、眠りを妨げる可能性があるため控えましょう。
栄養
成長期のお子さんには、バランスの良い食事が大切です。カルシウムやタンパク質、ビタミンなど、成長に必要な栄養素をまんべんなく摂ることを心がけてください。
「牛乳をたくさん飲めば背が伸びる」と言われることもありますが、特定の食品に頼りすぎるのはおすすめしません。牛乳でお腹がいっぱいになり、食事が食べられなくなっては本末転倒です。様々な食品をバランスよく食べることが大切です。
運動
適度な運動は、成長ホルモンの分泌を促す効果があります。また、運動することで食欲が湧き、夜もぐっすり眠れるようになります。特定のスポーツで背が伸びるということはありませんので、お子さんが楽しく続けられる運動を選んであげてください。
ただし、小さい頃から過度に激しい運動をすると、骨に負担がかかることがあります。また、疲れすぎて食事が食べられないようでは、成長の妨げになってしまいます。無理のない範囲で体を動かすことが大切です。